法語内容

法 語 内 容
思徳發信場
思徳發信場(しとくほっしんじょう)
広如上人(1798~1871)が、親鸞聖人御流罪の地である越後国府を訪れた際、「すべての人が念仏せずにはおられぬ歓喜の地」という意をこめ書きあげられたお言葉と言われています。
なによりも殿の御往生、なかなかはじめて申すにおよばず候ふ。
【現代語訳】
何はおいても、殿がお浄土にご往生あそばされましたことは間違いなく、あらためて申すに及びません。

【 解 説 】
親鸞聖人の臨終を伝える末娘の覚信尼さまからのお手紙を受け取った恵信尼さまが、弘長三(1263)年に出されたお返事に出てくるお言葉です。 覚信尼さまから親鸞聖人が浄土往生されたかお尋ねがあったのでしょうか、恵信尼さまはお手紙の一番最初に親鸞聖人のご往生が間違いないことをお伝えになりました。 続く文章では親鸞聖人のことを懐かしく回想され、また、恵信尼さまもお念仏の教えを尊ばれていたことがうかがえます。